代表ブログ
2018年10月17日 水曜日
小児の脱臼 肘内障! 春日市 県道31号線沿い 徳洲会病院 交通事故 整骨院
2歳児のお子さんが腕を全く動かさないので
先日、他の医療機関で診察してもらって治療したらしいですが
一日経っても腕を動かさないと当院へ来院されました。
肘内障(ちゅうないしょう)でした。
子供さんが、「手を引っ張った後に動かさなくなった」「おもちゃをつかまなくなった」「腕を痛がり泣いている」
慌てて受診し先生の処置を受けると、あっと言う間に手を動かすようになり泣きやんだ、
という話を聞いたことはないですか??
これは肘内障(亜脱きゅう)といい、ひじ関節にある橈骨(とうこつ)という骨の一部が関節か
ら少しずれている状態を表します。ひじの関節は、橈骨と尺骨(しゃっこつ)という骨が靭帯(じんたい)で
固定され安定していますが、一定の方向にひじを引っ張ると橈骨から靭帯がずれて、ひじ関節内へ落ち
込んでしまうことで起こります。
歩行を開始する年齢から5歳までの乳幼児にみられることが多く、
橈骨の成長とともに靭帯がずれにくくなるので、学童期に発症することはほぼなくなります。
手を痛がり、動かさないため骨折しているのでは、と思うかもしれませんが、
肘内障は手が腫れたり、内出血をしたりすることはありません。
肘内障の整復後、関節が元に戻ると痛みがなくなるため、
子どもはすぐ手を動かし始めます。
発症後半日以上たっている場合は関節が炎症を起こし痛みを伴い、
動かし始めるのに時間がかかることもあります。
肘内障は繰り返し起きます。
子どもの手や腕をとって持ち上げて遊ぶときには、関節が外れる可能性があると知っておきたいものです。
子どもが保護者から離れようとしたとき、無理に手を引っ張らないよう
にしましょう。
投稿者 にこにこ整骨院